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西国三十三所第2番札所として知られる和歌山市の紀三井寺で10日、本堂へ続く約200段の石段を駆け上がるタイムを競い、1年の無事を祈る「福開き速駈詣り」が開かれ、12~83歳の男女約60人が参加した。開催は2020年1月以来。ふんどし姿や、かぶり物を身に着けた参加者が登場し会場を沸かせた。
地元のランニングチームが学生らの練習に使う急な石段を活用しようと考案し18年から毎年1月に開催。21年は新型コロナウイルス禍で中止となったが、今年は参加者数を減らし、観衆にマスク着用を求めて開催した。
最年長で参加した和歌山市の無職野坂光博さん(83)は「快走できてうれしい」と笑顔。新記録の24秒40で優勝し「福結び速駈王」の称号を得た京都府の消防士石田諒太さん(32)は「前回2位の悔しさを晴らせた。家族のおかげ」と話した。